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<問診>
30歳、女性、会社員。
めまいと頭痛を訴えて来院。
このめまいと頭痛は10年ほど前からあり、原因はわからないが、仕事でパソコンを長く使っていたり、疲れたりすると悪化する。肩こりも感じており、肩こりがひどくなることでもめまいや頭痛は悪化し吐き気も生じる。
めまいは、立ちくらみのようなふらつきを主に感じる。また頭痛はこめかみや目の奥に重たく感じ、最近眼の疲れがひどい。
以前から内科や脳神経外科に通っており、片頭痛と言われ血管収縮剤と鎮痛剤をもらって服用している。レントゲンやCTも撮ったが特に異常はなかった。
今までに大きな病気やケガはない。
<検査>
血圧、脈拍、呼吸数には異常はなかったが、頚椎を通り脳へ行く動脈に負荷を与えると具合が悪くなってしまい、軽い吐き気を催した。
一点を凝視すると目が疲れ、軽い吐き気とめまいを起こした。立位の状態で目をつぶると、体がふらつき、首を後ろに反らすとそのふらつきが悪化。
仰向けで寝た状態から立ってもらうと、急激に立ちくらみを起こし、立っていられないほどだった。
患者さんの姿勢を観察すると、猫背で頚椎のカーブが減少し、肩や首の周辺の筋肉には過度な緊張が見られ、頚椎と胸椎にズレと機能障害が確認されました。
<治療>
まず、肩や首の筋肉の緊張を緩和して行きました。そして、頚椎と胸椎を調整し、頚椎のカーブをつけるように治療していきました。最初の治療では肩こりが楽になった程度でした。
同様の治療を3回行なったところで再度検査しました。まず、脳へ行く動脈に負荷を与えたところ、以前は具合が悪くなっていたのですが、特に何も感じなくなっていました。さらに、目をつぶって立った状態でもふらつきはなくなりました。しかし、目をつぶった状態から首を後ろに反るとまだ若干ふらつきがありました。
患者さん自身、めまいや頭痛の症状が楽になったと言われており、5回目の治療でほとんどの症状が緩和されました。
<コメント>
この患者さんのめまいと頭痛は頚椎性のものが最も考えられます。そして、頚椎のズレによる血管の圧迫や、筋肉の緊張による血流の低下などもめまいの原因として考えられます。
また、この患者さんは立ちくらみがひどく、これは自律神経の機能異常による血液循環の調節障害が考えられます。通常立ったときに下肢に血液が下がり、それをすぐに上肢の方へ戻すという働きがありますが、自律神経がこの働きを司っているので、自律神経に異常があると立ちくらみなどの症状を起こしてしまいます。
★頚椎性のめまい
その名の通り、頚椎の異常が原因で起こるめまいです。関節にはそれぞれ関節位置覚といって関節の位置を把握しバランスを保つ機能があります。まず、その異常によってめまいが起こったのだと思われます。
また、頚椎のズレは交感神経の機能異常を起こし、バランスを司る前庭の機能異常や目の筋肉の衰え、目の血流の低下などを引き起こしてめまいを感じてしまいます。
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